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ロープ高所作業特別教育に関して思うことと、伐採系ロープ高所作業特別教育実施に関しての事柄。

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     みなさまご存じでしょうけれど、去年の7月1日からだったか、特別教育規定改正のためロープ高所作業特別教育を受けなければをならなくなりましたよね。主にビルのメンテナンス、コンクリートを吹き付ける法面工の職種で事故や死亡災害が目立ってきたということで、厚労省が事故撲滅対策として本腰をいれて、有識者との会合を重ね、昨年7月よりロープ高所作業特別教育が法律で施行されました。そこで、これに、もっとも敏感に反応したのは、木登りをする伐採系、樹木医系ロープ作業者たちでした。なにしろ、木登りで伐採する彼らは、ここ10年ぐらいの間に安全に木に登る技術を自ら体得してきていたからですし、すでに、ロープ作業講習会として定期的に講習会を開き、レジェンドクラスの人らはみな独自な講習会という道を開拓しようとしてる人たちだったからなのです。この技術は世界と直結しておりますし、日進月歩で発達してきた技術ですから、世界共通レベルでの話であって、最先端の技術なのです。ですから、日本の法律のロープ高所作業特別教育という枠組みにて、ひとくくりにされてしまうのではないかという危惧からの発端で、異常反応ととらえられるようなものでした。

     実際、私どもの会社も、去年の特別教育施行に合わせて、施行の1ヵ月ほど前に、ロープ高所作業特別教育を受けております。たまたま公共ダムの伐採現場で準備工としてダムの堤体部の崖面伐採をしておりましたし、(現在も八ッ場ダムで崖法面での伐採を行っています。安全書類、作業手順書、毎日点検票などを提出しながら)が、そんなこともあり、必然性からロープ高所作業特別教育を受けたのでした。(内容は○本クレ○○協○の教材をもとに座学を受けました。実技は弊社が行いました)実際、法令、事故例等は、なるほど、こういうことがあったので法律化したんだな。と納得するところもありましたが、事故例を見れば、結び方を間違っていたとか、道具自体誤った使い方がされていたとか、根本的初歩的原始的な凡ミスが招いた事故であることがわかりました。そのことで、作業法改善というやり方での、メインロープ、ライフラインと2本ロープ使用の法令化は、1本が切れても2本目で助かるという論理で、内容自体の法則論は正しいのですが、道具の使用誤りが連鎖するならば、いくら2本ロープで対策しても事故は起こりうるだろう。と感じる内容でした。

     何か別の問題として、事故と原因と対策の3視点がずれてるのでは?と感じるものでした。これでは、この橋が壊れるかもしれないから、もう一つ橋をかけよう。というような論理に近いし、壊れるような石橋ならたたいて壊れるまで叩き壊して、安全性の高い橋にまた作りかえてからわたりましょうというような、ナンセンスな論理と同義的なものじゃないのかと思われるのでして、ロープ事態の破断強度をいえば、1600圓箸2000圓箸いΔ發里人間の体重で切れるのかということを、法律上、真っ向から、それでも切れるかもしれないから2本使用義務化、と真顔で当然のごとく言われてるようなものであり、わざと、とか、ミス行為によってでしかロープなんか切ることなんかないんだけれど(なので2本ロープ使用は論理的には当てはまるし、必ずしなきゃならない事項なのかもしれないが)強度計算からいえばロープも切れないし、橋も壊れないでしょう。けれど地震やなだれやその他の災害がきたら橋なんて(橋どころじゃない、なんでも)壊れるかもしれない、ロープだって刃物を当てたら簡単にロープは切れるもの。だから完全でもないかもしれない。という話しになるわけで。そんなこと論じ始めたら生活じたいできなくなります。人為行為と自然災害との違いはあるものの、どちらも、かもしれない論理になる。

     要するに作業を行う(災害を予知する)作業者(生活者)のレベルのことで、この道具(構造物)でなければだめだということではないのだと思う。そこは改善してゆけばいい話であると思われるわけで、俺たちは認められないのかという話しではないのではないかと思われるのです。

     けれど、かもしれない論理は、転ばぬ先の杖であり、法律を守らないって言ってるわけではないのでして、安全対策上の2ロープ作業は、安全性から見ても当然でして、安全作業を行うとしたらこう考えるというものだから、きちんと弊社では徹底して崖を降りてゆくときは2本ロープで仕事を行っております。実際、崖を降りていくときなぞは、2本ロープだとかなりの安心感がありますから。ただ、ビルメンテ作業にしろ法面作業にしろ、この2種の業種を見ても多少使用してる道具が違うのだから、伐採系が違っていても当然のことと判断してもらわなければなりません。ビルメンテ作業の装備と解釈で、木に登ったり、崖を降りて作業すれば、必ずいつか怪我しますか、下手すりゃ死にますから。現在、特別教育のインストラクターをされてる方も、伐採系の方に教えるときには、かなりのリスク責任を負わせているとお認めになっていただきたいのです。事故を誘発するような道具解釈使用説明を伐採系作業者に押し付けているのですから。(とくにビルメンテのブランコ工法とか)伐採系にはブランコ工法はあり得ないです。教えた者の責任として当然のことです。要は、装備に関していえば、業種によっては必ず違ってくるものなので、教材通り一概にはいえないということなのです。インストラクターとして教える側も、転ばぬ先の杖論理で、自分自身を守っていってもらいたく思います。いくら法律がこうだからと言って、ビルメンテ系の装備を伐採系に教えても当てはまらず危険行為として、良いものも悪いものにモノが変化してしまう恐れがあるということです。ここではやはり業種別のロープ高所作業という考え方を当てはめる方が、今後妥当のように思われます。もちろん法律解釈としての改正項目としてです。

     また、ロープ作業とセットとなる作業のことをいうなら、ビルなら窓拭き作業、法面作業ならコンクリ吹き付け、鉄筋作業、ネット張り、シバの貼り付け等で、電動工具は使用しますが、どちらもセット作業としては危険リスクの、まぁまぁ少ない作業状態に軽減策を講じることのできる作業です。が、伐採系は、ロープ高所作業と林業的な組み合わせになるため、かなりのリスクをおう作業になるんです。使用する道具もノコギリやチェーンソーと、刃物を使用します。ビルメンテと法面とでは、使用する道具の危険度から見てもハイリスクです。しかも、地面で行う林業ですら事故の多い職業であるにもかかわらず、崖や木の上で樹を伐るんですから意味はすぐに理解できるでしょう。体をある程度自由の利かない状態にしておき、樹を伐る行為ですから、思うように退避できないという難点があります。ある意味では一番危険な行為をロープ高所作業を用いて作業してる業種といえるでしょう。ロープ高所作業の作業手順だけでは不十分で、伐採方法を間違えば、確実に死んでしますから、伐採の作業手順書の方がある意味、重要であるんです。樹に登り安全に樹を伐る仕事と、崖を下っていきツルまみれの大木を伐る仕事は、また少し危険度は違います。作業手順書改善の余地はあります。みなさん安全衛生・職長で勉強した人はお判りでしょうけれど、作業手順書は進化させていけるものなのです。より良い作業方法、合理的改善方法。作業者への肉体軽減方法。怪我や死亡事故を起こさないようにすることと、作業効率を上げることが、作業手順書なんだから、法的解釈も必要ではありますが、労働者側の危機改善解釈が一番重んじられるべきなのです。

     それでも、法律は、ビルメンテナンス作業と法面作業の業種が、このロープ高所作業特別教育の内容で論じられているだけで、伐採系ロープ高所作業は教材には入っておらず、その割に、いっしょくたにされ始めてるという矛盾を孕んだまま、今日が過ぎてるのでございます。

     これは、ひとえに伐採におけるロープ高所作業での事故が起きているという報告がないからということのものなのだろうか、まったく厚労省の方の頭には、伐採系ロープ高所作業という概念すらなかったということなのか、林業や造園業におけるロープ高所作業を重要視していないものなのか、それとも有識者の中に林業関係の方がいなかったか。ま、建設関係からすれば、林業だから枠に入らないという判断だったのだろうけれど、土木公共事業には伐採業が付きまとうのです。ましてや建設業の花形であるダム建設には、崖部の伐採がつきもので、そこにはロープ高所作業が必ず含まれるものだから、樹を伐る仕事は林業で建設業じゃないから管理外、という枠外しの論理は到底当てはまらないのです。これでは特別教育の内容が不十分である。そう思われても仕方のないことなのではないでしょうか?

     ほかに理由があるのかないのかわかりませんが、(でも特別教育の座学では最近ではこうした作業においてもロープ高所作業が使用されていると、木登り伐採の写真がプロジェクターから映し出されていた。去年の6月の話しですが)ということは存在は知られてはいたが、仲間に加えられなかったか、それほど重要視されてはいないということなのだろう。どうせ林業系、造園系のことだからルールを守らないし、大きな産業としても成り立っていないし、ダムや高速道路を作るときには樹を伐るが雑務、準備工、というような本体工事外とされている。それよりも事故が起こってないということが最大の理由かもしれませんが、今後は事故が起こり得るか?という観点からいうと、十分に起こり得る。ある意味、木に登り、リギングして伐る作業より、ダム伐採等の崖の伐採などのほうが、危険極まりない。そんなふうに思われますので、公共事業の中において。崖面での伐採に、今後注意していかなければなりません。

     要するに、伐採系ロープ高所作業の安全技術は、ハイレベルなのに職人レベルの文化レベルであり、法律レベルではないということなのかもしれないけれど。それでいて作業手順のよき検証もなされないまま、法律により、ひとまとめにされつつあるというのは、ツリーワーカー(伐採系、樹木医系)にしてみれば憤慨に値することなのだろう。そんな不思議な状況に置かれていまして。まだまだこれから議論をし、改善していかなければ、ロープ高所作業を取り扱う業種の方たち、それぞれの見識で安全策をとっていかないと、特別教育を受けたけれど事故は減らない。というようになってしまうことの方が怖い事柄でしょう。こうした話は、大概利権を奪取したいがために、自分たちが正しいという団体がこれからぽんぽん出てくるんです。それらの独壇場にならないためにも法律というものが必要になってくるんですよね。とりあえずは安全に仕事をすることをお勧めします。この世界の資格講習だけでは天井が見えてますから、視野を広げて仕事に打ち込むしかありません。

     

     こうした状況を踏まえまして、弊社でも、新入社員の講習会の一環として、伐採系出身の、ロープ高所作業特別講習インストラクター有資格者を招き、伐採系のロープ高所作業特別教育を実施することにいたしました。これを機会に、弊社外の一般受講者の方の募集もいたしますので興味のある方は受講してくださいませ。この資格は法律施行後の資格として公共等にて使用できるものですから、有資格者として安心して現場にてご利用いただけます。時期は今年の秋ぐらいと考えています。場所は京丹後市。実技のフィールドは大野神社という神社です。座学会場は神社の社務所で行います。詳しくは(株)ベルクジャパンカンパニーまで、HPお問合せからお申し付けください。折り返しご連絡させていただきます。

     講師*戸出昭広さんを招きます。

     関係法令・実技 2日間のカリキュラムを予定されております。

     

    http://bergjapancompany.com/  ←(株)BJCHP

     




     

     

     


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      • 2017.10.22 Sunday
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